Acidman LIVE TOUR ”green chord”@日本武道館


5月12日、日本武道館。
ACIDMANのライブツアー”green chord”のファイナルがここで行われた。

遡ること三年の冬、たまたま実験の解析中にアシッドのHPを覗いていたら、チケットが発売されてるのを知り、
相棒のりょーちんと何故かお互い二枚ずつ買ってしまった。
というわけで、まぁまだ先だし、行くヤツはそのうち決めればいいべってことで、しばらくこの事実は封印されていた。
その間にテスト、就活とイベントが目白押し、ぶっちゃけチケットを買ったことすら忘れていた。
そして五月。
その時初めて知ったんだ。

関カレ初日とモロ被りだったってことに。

これはさすがに誰にも言えない・・。
オレにとっても関カレは特別な大会だし、出る人にとってはさらに、言わずもがなだ。
だからこそ・・・言えない。
しかし、・・・武道館でアシッドマン・・・行きたい!!
理性と欲望の間でオレは苦しみ、一つの結論に達した。

両方楽しめばいいやん。

これこそが堀口家に代々伝わる秘伝である。
迷うことなんてなかったんだ。
こうしてオレの、アシッドマンのライブへの参戦が決定した。


しかし一つ問題が。
チケット四枚のうち、三枚目はりょーちんの友人にしてオレの友人、カツが参戦を表明したので解決。
しかしどうしても一枚余ってしまったのだ。
りょーちんにはこれ以上ツテは無いらしい。
悩むオレの脳裏に、一人の救世主の名前が走った。稲妻のように。

でむべむ・・・(正確には名前ではない。)

オレ達にはヤツがいた。
そうだよ、あの天国のような三日間を過ごした男じゃないか。
というわけで、関カレの選考会終了直後という、かなりえぐいタイミングをあえて狙い交渉開始。
最初はためらっていた彼も、「チケット代は後でいいから。」という甘い言葉にガッツリ乗ってきて参戦決定。
こうして、布陣は揃った。
あとは・・・関カレとの、パワーバランス。

ちなみに二人とも罪の意識が強いので、この話はほとぼりが冷めたらアップする予定。
つまり皆さんがこれを読んでるときには、すでに二人とも陸上から遠のいてる時期でしょう。
皆さん、どうか大事な大会の日にライブに行った僕らを許してください。
心の底から関カレも応援したし、心の底からライブも楽しんできました。
だから、許してください。
というわけででむとオレの間に、この日から妙にアイコンタクトが増えたことは言うまでも無い。



そして当日。
事件は起きた。
当初4時に終わる予定だった女子4継が、タイムテーブルの変更の影響で、5時に始まることに。
開場が5時半、開演が6時半ということで、かなりタイトなスケジューリングが予想され、二人の表情もやや固くなる・・。

そして競技はどんどん進み、女子4継も無事終了。
しかし、モートンさんがとち狂ったように「この後集合します。」というまさに死の宣告。
おいおい・・・流れ解散言うたやないか・・・。
最後の最後で僕らの信頼を失ったことは、ナイショの話である。

すでにギリギリの状況で、心ここにあらずのミーティング。
終了した瞬間、二人ともダッシュ。
でむにいたっては、何がヘルニアだっつーのと言いたくなる瞬発力だった。

ダッシュに次ぐダッシュで、なんとか九段下到着。
もう一息、さらにダッシュ。

ダッシュのかいもあり、なんとか開演時間ちょい過ぎに席に到着。
安堵〜。

ていうか・・・
武道館すごっ!!

この迫力、この日の丸。
全てが規格外。
日本のアーティストのほとんどが、この舞台に憧れる理由が分かった気がした。


さて、無事に会場に着いたことだし、ここからは普通のライブレポ、スタートっす。


今回のオレらの席は二階席。
見下ろすと、ステージとアリーナ席。
アリーナ席ってのは、いつもオレらがいて暴れてるようなところ。
正直、結構うらやましかった。

まぁ二階席は二階席で、ステージ全体を見渡せるし、メンバーの動きがすごいよく分かるから、好きだけど。

ダッシュの影響でまだ脈が落ち着いてない、そんな時、一気に会場が暗闇に!!
そしてこのベース音は・・・!!

”green chord”

アルバムのジャケを髣髴とさせる映像とあいまって、オレらのテンションが一気に急上昇。
みんな総立ち、席とか意味無い!!(あとで必要になるけど。)

そのまま
”Returning””Ride the wave”と続く。
いやー、アルバムの再現や、感動やーとか思っていたら・・お次は・・
”アイソトープ”!!
まさかここでこれをやるとは・・オイ!オイ!オイ!オイ!!!!いいよーライブっぽくなってきたよー。

その後は『green chord』からの曲と、昔の曲を織り交ぜつつ心地いい時間が過ぎていく。
んで、お待ちかねのMC。


一悟「えー、前回ダイエットに見事失敗したので、『一悟のダイエットリベンジ』!!」


大木「まぁ正直この企画にも飽きちゃったんだよね・・。」

サトマ「アッハッハ。」



負けんな!!一悟っ!!



一悟「73kgからスタートしまして、
   最終的には・・・72kg!!」

大木「痩せる企画は飽きたんで、次回は一悟激太りってことで。100kg目指そう!」


一悟「・・・100kgかぁ・・・。」

大木「あぁ、でも太ったら今以上に口が臭くなるのか・・・。」

一悟「ちょっと・・それだけは言わないで!!」

大木「分かってる、それだけは絶対に言わない。一悟の口が臭いなんて絶対に言わない。」

サトマ「アッハッハ。」

大木「サトマの高校時代の私服がダサかったってことも、オレは絶対に言わない。」

サトマ「おおおおーい!!」

大木「オレの性感帯が右乳首だってことも、言わない。」

サトマ「あ、うん、それは言わなくていい。」

大木「あっ、そっか。」



こいつら・・・面白すぎ。

と思っていたら・・・


大木「えー、こんなグダグダなトークの後に演奏するのもなんなんですが・・

   やっぱり生きていて嫌なこともたくさんあると思うんですよね、

   でもそんな時に、少しでも笑っていれば、世界はよくなっていくと思うんですよ。

   みんなでいい世界を作っていきましょう。・・・
”プリズムの夜”


切り替え・・・はやっ!!
こんなギャップがたまらんのだよなぁ。
奇跡のようなまったりチューン”プリズムの夜”が終わり、次の曲を待っていると・・・ん?このイントロは!!?

”イコール”じゃないですか!!!

死ぬほど好きなこの曲、まさかライブで聴けるとは。
泣けるくらい気持ちいい。
マジ、ヤバイ。
今日来てよかったって、この曲だけで思えた。
そんな興奮も冷めないうちに、ライブは終盤へ。
アルバムのラストの再現、そして
”toward”
オーケストラを率いて、壮大に、優雅に、そして少し悲しげに、ライブは終わりを告げた。

わけなかった。
そりゃそうだ、これファイナルっしょ!!
当然のように・・アンコール!!

出てきた三人。
そして出てきたイントロ。
でむとオレは思わず目を合わせ・・・ニヤリ。
そう、
”赤橙”!!
アンコールにとっておくなんて・・・いけずやわ。

やはり”赤橙”のサトマは激カッコよすぎる。

畳み掛けるように、
”飛光”!!
正直アリーナだったらマジ気持ちよかっただろうなー。
存分に暴れられたし!!

アンコール、ラストはなんと
”Your Song”

おいおい、ウソだろ!!?最高すぎんだけど!!
まさかの選曲!あーマジアリーナいきてー。いっそ飛び込んでみるか??

軽く放心状態のまま、アンコールは終了した。

が、まぁ誰一人帰らないわけですよ。
武道館だし、ファイナルだし。

大歓声の中、奇跡のダブルアンコール!!

大木「えー、最初は4人とかしかお客さんがいないときもあったのに、

   こうやって武道館でやれて、8000人の人と、いい音楽を共有し合えることを幸せに感じます。

   最後なんで・・まぁ映像も使えるんで、ちょっとディープですけど、聴いてください。」


ん?待て待て!!
「映像も使えるから」ってどこかで聴いたことあるぞ。
周りの客もどよめいている。
そう、
”cps”→”廻る、巡る、その核へ”の鉄板二番煎じコンボですか??

と思ったら、まずは
”彩 -SAI- 前編”で聴かせてきました。
たまんね〜。
で、その後は例のごとくあのコンボ。
オレは好きだけど、立ちっぱで10分間は辛すぎるし、ライブには少し似合わないというのが正直なところ。
でも、それもひっくるめてアシッドマンだから。
だからしっかり目を開いて、足を踏ん張って、見て聴きました。
やっぱり、最高です。

大木さんは「ありがとう!」を連発してステージから下がっていったけど、
てゆーかアーティストはみな、オレ達に感謝しながら帰って行くけど、
音楽ってのは、お互いが感謝し合って、どんどん良くなっていくのかもしれないなってその時思った。
もちろんオレ達からも、ありがとう。
また、新機軸期待してます。
どんなスタイルになっても、オレは一生着いていきますから。

まずは、夏のシングル楽しみに待ってます。



それにしても、武道館の迫力というかオーラは凄かった。
でも少し冷めた言い方をすれば、音響は最悪。
聴くに耐えないところも多かったし。
まぁ武道をやるところだからしょうがないよね。
それを補ってあまりある場の存在感。
さすがです。
いい経験させてもらいました。
また機会があったら行きたいっすね。

というわけで、これを書いてるのは大学4年。
公開するのは、いつになるやら・・。
時効はいつくらいだろうね?でむべむ君。


We are living toward the true days
inserted by FC2 system