松島台風ジェネレーション


てゆーか台風逸れてるやん。てゆーか台風逸れてるやん。

序章『旅立ち』

2005年7月24日。一人の青年が宮城県は松島に向け、新幹線に乗り込んだ。
「OKANE」と言う名の希望を求めて。

第一章『到着、のち、驚愕』

とりあえず仙台に着いて、ふと最終日の事を想像して一人ほくそ笑むオレ。もちろん今回のバイトに知り合いなど一人もいない。
だがオレは大丈夫。すぐ適応できるはずだし、最悪一人でも平気(笑)。
で、仙石線に乗り換えて目的地である矢本へ。ここは自衛隊の町としても有名だね。有名らしいよ。
つーかホント、東北って仙台とそれ以外の差が激しすぎだよね。なんか車窓から見える風景に泣けてきたもん。
そして大宮‐仙台間と同じくらいの時間電車に揺られ目的地到着。うわ、つか涼すぃ・・・。さぶっ!!

まずホテルにチェックインなわけだが、部屋に入ってマジ驚いたよ。
めっちゃ広い!もう三村ばりに当たり前のことしか突っ込めないくらい広い。
どんだけ広いかっつったら、浅井んちの二倍くらい。しかもトイレと風呂別だし。ベットはセミダブルだしってそこまでは要求してねーよ。
ともかくこの広い部屋に四日間も住めるかと思うと、それだけで心が踊るオレだった。

初日は特に仕事は無く、明日からが本番。というわけで、今日はコンビニで飯済ませて早目に寝るかなって考えていたら、先輩から飯の誘いが。
とりあえず親交を深める意味もあって付いていきました。まぁ七割くらいはおごり目的ですが・・・。
そして着いた先は、飯屋ではなく、飲み屋。
そう、このバイトではもはや毎回恒例、初日から飲みまくるらしい。そしてご当地料理に舌鼓。マジ贅沢。
オイラもうっかりビール飲みーの、刺身食べーの、肉食べーのと、だいぶ楽しませてもらいましたわ。
しかもやっぱり多少おごってもらいましたしね。ホント最高の滑り出しだったのではって感じですわ。
明日は・・・5時半起きかぁ・・・うん、無理しょ。(どーん)


第二章『さびしさと、さびしさと、心強さと』

今日からいよいよ仕事開始。今回の仕事内容は、「戦闘機の騒音測定」という作業。
まぁ正直簡単な作業なので、あんま心配はしてなかったのだが・・・。
ヒマ。(うっかり)
そして、寂しいじゃん。(しょんぼり)
ホント戦闘機が飛んでこないとやることねーのよ。てゆーかそんな時間が大半だしね。もうやばいよ。
しかも一人でなんも無いところにポツンと取り残されるのだからたまったもんじゃない。
ある人は田んぼの真ん中に、ある人は滑走路のすぐ近くに、そしてオレは民家の隣の空き地に・・・。
もうどんだけ寂しかったかっつーと、たまに通る中学生に思わず挨拶しちゃうくらいだよ。
「ウサギは寂しいと死んでしまうそうですが、ボクは生きています。」ばりに寂しいわ。でもオレも生きてたわ。
要は、ヒロシの寂しさ≧オレの寂しさ、といったところだろうか。
そんな孤独な十時間(マジ、アンド雨強かったし・・・)に絶えた、いや、耐えたオレの得た経験値は相当なもんだろう。
まぁ一つ分かったことは、地元民は冷たい、ということだ。いや、お前ら視線が冷てぇよマジで、いやマジで。


第三章『singin' in the rain』

前日の終わりのミーティングにて、もし三日目雨がひどくなれば、撤収する可能性があると言われた。
そうなると一日分給料が減るどころか、撤収する時間帯によっては仙台で遊べなくなる。そう考えたとき、オレは目の前が真っ暗になった。
せめて終わるなら午前中までに・・・。てゆーかニュースとかで確実に上陸とか言ってるやん。もう終わりにしようよ・・・。 オレは防音設備協会(今回の仕事の責任者)に対して、別れを向かえた恋人のような言葉を言いたかった。伝えたかった。
んで、運命の日を迎えた。が、前日夕飯を食べてるときに先輩に、「ほぼ100%中止になるよ。」って言われたので、朝から100%やる気なし。
協会の人もやる気なし。自衛隊の方から「まだ飛ぶかもしれないんで準備しといてください。」と言われ、マジ「Ha?」って態度に出ちゃってるよ! あんた大人でしょが!でも非常に好感が持てた。
彼の名は山元さん。しゃべり方がゆっくりで、基本あんまやる気ない。その時点でオレは惹かれるものがあったね。
終日オレは彼の車で行動していたのだが、最初と比べて最後はだいぶ仲良くなったわ。頭が固そうな協会の人の中にも、こんな人がいたのはうれしかった。
さて、そんなこんなで一応測定ポイントに移動して準備(愛想)。でも今日は山元さんも居座ってるぞ?と思ったら、自衛隊から正式な「撤収」命令がくるのを待ってるらしい。 で、ヒマだからオレとダベり。「ホントみんな責任負いたくないから判断鈍ってるんだろ〜ね〜。」いやーなんか大人の世界って感じですね。責任を逃れようとして判断が遅れるなんて 『踊る』さながらですやん!
そして10時半くらいにようやく正式な撤収命令が。
ようやく仙台に行けるぜって思ったら、今度は器具の片付け@自衛隊基地内。ってオイ!入っていいんすか!?
いや〜立川ハーフ以来だけど、今回は滑走路を走るなんてしょっぱいレベルではない。なにせ基地内だよ。基地内の倉庫だよ。
おそらくデジカメで撮ったら即死だっただろう。そこらへんは状況をよく読んで踏みとどまったわ。
しかし自衛官の動きって堅いよなー。って思ってるうちに片付け終了。い、いつの間に!?(←オイラは片付け苦手。部室大掃除で証明済み。)

やっと仙台へ。帰路は車。って渋滞じゃぁん。大雨じゃぁん。よろしくちゃぁん。と気分はインスタントジョンソン。
結局仙台に着いたのは3時。ふぅ、ここまで、本当に、本当に長い道のりだった・・・。
そして、この話も結構な行数いっちゃったよ・・・。こまめに休憩入れようね。

最終章『服をあきらめないで』

さぁ、いよいよなんですが・・・雨がねぇ、つおい。ホント強いのよ。
だが、オレもここまで来て手ぶらで帰る気なんてさらさら無かった。てゆーか最初から無いし。
つーことでコンビニで傘を調達して、いざラストバトルへ。
まずオイラの軍資金はというと、3万(爆)。えぇ、バカです。ちなみに今回のバイト代は2万ちょいかな?
だから自分でバカって知ってますってば。てへっ。
とりあえず今回の標的は、Tシャトゥ。おっと、Tシャツ。です!!
まずは、なにはともあれGDC。フッ、足が、体が覚えてるぜ!てな感じであっさり到着。
しかも今セールなんだって〜。まぁそこで「セール対象外」の服を買うのがオレなわけで。まずは一着!
次はローライダー。これも当然ですわ。ぶっちゃけ仙台行くたびに行ってるから軽い常連。(3回くらい)
やっぱローライダーのTシャツを買わないと夏が始まんねーのよ!はい、2着目!!
ちなみにここの店員さん、なんのためらいもなく訛ってて親しみをおぼえた。ここは東北だったんだね。
続いて、XLARGEに行ったものの振るわず。その後も捜索は難航した。
もはや3着目は無理な願いなのか。諦めかけたオレの前に現れたのはそう、ヒス!ヒステリックグラマー・・・。
いや〜こればっかりはちょっと・・・ヒスはちょっちムズいのだ。結構オレは敬遠しがちなのだ。
でも食わず嫌いはよくないし、ものは試し・・しかもTシャツなら・・・入店!
結果?あぁ、
買ったよ。
しっかしヒスって最高やね。
まぁそんなこんなでTシャツ三枚ゲットー。全部対象外というオマケつきだっ!
満足満足。え?全部東京に店あるって?・・・うっせーよ・・・。
資料:写真「戦利品」


無事に任務を完了したオレはその後、颯爽と牛タン定食を食して帰宅の途についた。
「なんだろう、なんていうか、所持金が減った気はするけど、すごく充実した旅でした。」
君、バイトで行ったんだよね?って感じですわ。

あ、みんなにお土産忘れた・・・。ホント申し訳ない。バイトで忙しくてお土産買うヒマも無かったんだ。(注:写真)
しかもほら、台風来てたじゃん?あれのせいであんまゆっくりできなくてさー。(注:写真)
いやーしっかしヒスのジーンズ熱かったなー。29800円かぁ・・・。
オレって絶対お金貯まんないよね、バイトしても。

そーいや、台風逸れてるやん。逸れてるやん。


『台風世代』ってお前・・嵐ってお前・・・。
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