恋愛小説(04年)

監督 森淳一
主演 玉木宏、小西真奈美、池内博之


原作は金城一紀の『対話篇』の中の『恋愛小説』。これもオレは原作が先でした。
『対話篇』は三つの短編が入っていて、『花』はすでに映画化されている。
原作が良すぎると映画化されたときに正直しんどくなるのはもはや定説ですが、『花』に関しては全然そんなことが無かったっていう。
金城作品では『GO』が一番有名だけど、これも映画化されてさらに良くなった変り種。
つまり金城作品は映画になったときも映えるということでしょうか。

そんなわけで、軽く期待も込めて観ました。もともとこの『恋愛小説』も、『花』ほどでは無いにしろ、かなりいい話でしたしね。

主人公の久保聡史は、自分の事を「死神」と言う。なぜならば、仲良くする人間が次々に死んでしまうからだ。
友人たち、そして親までも。その後親のいない聡史を引き取ってくれた親戚の女性も、やはり死んでしまった。
その時彼は決意した。もう誰とも親しくしない、と。
しかしそんな聡史の孤独に、ズカズカと入り込んでくる女性が、たった一人だけいた。
聡史は、彼女に恋をしてしまった。
悲しい運命が待っていると知っていても。

まず玉木宏セリフ堅すぎ。もう伊勢谷さんばりに堅かったよ・・・。これは味と言う一言で片付けられるのかな。
でもイケメンだからありなんだろう。この世界はイケメンを中心に動いている。
そしてコニたんこと小西真奈美!最高にかわいいわ。すげー透明感ある!今回の役は勢いのある女性だから、コニたんには どうなんだろって思ったけど、やっぱ伊達に『ミラクルタイプ』で体張ってるわけじゃないわ!意外とマッチしてました。
そしてもう一人の主人公的な役割を演じた池内君、かっけー・・・。そして玉木と比べると確実に実力差出てたよね・・・。
全体的に豪華な出演陣ですかね。

物語のラスト、小説とは少し違う終わり方をしている。
オレは小説の終わり方の方が、思わずニヤリとさせられる感じだし、好きなんだけど、やっぱ、映画っぽい終わり方かなぁ。

特別なヤマは無く、一定のテンションで淡々と流れていく作品ですが、この空気感が、心地いいです。


「運命に負けるな」


邦画TOPに戻る
inserted by FC2 system