海猿(04年)

監督 羽住英一郎
主演 伊藤英明、加藤あい、藤竜也


原作は『ブラックジャックによろしく』の佐藤秀峰。まぁ読んだことないけど。
とりあえず手堅く感動できるんじゃないかってことで借りてきました。ホントは『海猫』借りたかったんだけどね。 伊東美咲の濡れ場にも興味深々だったけど、今回は猿のほうでお願いします!

ストーリーは、伊藤英明扮する仙崎大輔と仲間達が、力を合わせて、時にはぶつかり合いながら潜水士を目指すっていうコテコテながらいい感じの 流れ。主人公の仙崎は、名前の通り、仙場と神崎を足して2で割ったような感じ。ちなみにT橋D介さんの面影は全く無い。
訓練中、仙崎とコンビを組むバディ(相棒)工藤役には、カロリーメイトの伊藤淳史。仙崎と常にぶつかり合うライバル三島には海東健。 そして仙崎といい感じになるタメさ・・・失敬、カンナ役には加藤あい。それぞれベストな配役だと思われ。
まぁ一番ベストだったのは源指導官役の藤竜也。貫禄がやべぇ。カッコよすぎました。

ストーリー序盤は、厳しい訓練に耐えながら、仲間の絆が深まっていく様子が描かれ、また同時に仙崎とカンナの出会いなんかもあり、安心して観れました。
しかし、(ネタバレすまん)オレは工藤が死んじまうとは思わなかった。みんなで海で遊んでるときに、遭難者を見つけ工藤が助けに行く。 今までの訓練では、工藤は常にバディやみんなの足を引っ張っていたが、それでも仲間の支えもあって乗り切ってこれた。そしてこれからも仲間と共に乗り切って、 立派な潜水士になるんだろうなって思っていたし、そんな未来を見たかった。だから、この事故も工藤が遭難者を助けて、成長の跡を見せるのかなとか勝手に思ってました。 なのに、死んでしまった。あっけなく。
これだけが、この作品の残念なところ。ミスチルの曲でもあったけど、オレが明るい希望に満ちた未来を見たかった。 別に工藤を死なせなくても、十分話を盛り上げることは出来たんじゃないかな。
んで、工藤の死後、仙崎も訓練や潜水に対して迷ったりもしながら、なんとか最終訓練までたどり着き、工藤の代わりにバディになった三島と協力することになる。 果たして結果は・・・てな感じです。
ラストの方は結構感動しました。もう、仲間っていいな・・って河野さんばりに思った。コテコテでもいいじゃん!
まぁ最終訓練で仙崎・三島組が遭難してしまうんだけど、共に訓練を乗り越えてきた仲間達が、助けるんです。源教官も、上の命令を無視して訓練生を救助に向かわせる。ここら辺で すでにグッときてるんだけど、最後、二人が無事帰還したのを確認した瞬間、教官はかぶってる帽子をさらに深くかぶった。泣いているのを隠すために。 この時オレはやられました。最高に渋い。

全体まとめて、この作品はよかった。期待を裏切らないいい作品でした。だから残念なのは工藤の死。本気で残念。
あとはまぁ、心残りなのは、加藤あいが最後までヒカルにしか見えなかったことかな。いつ「マコちゃん!」とか言い出すか不安でしたよ。
そして香里奈は、悪女っぷりが上手かった。うわー悪そう、でも好き。みたいな。


「これがお前が育てた潜水士か?」「・・・はい。」


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